instability

見慣れた景色
いつもの駅で降りる
駐輪場までの道

腹立たしいタクシー運転手
車のヘッドライト
遠くに聞こえるクラクション
大嫌いなタバコの匂い

孤独が襲う
心を支配する
自分の存在が
なんだかわからなくなる

the moon

光に満ちた水面にぐっと手を伸ばして

冷たい冷たい水の底

いつかこの闇に届く光はあるの・・・

 

Rain

記憶の奥底の幼き日の記憶
そっとたどってみる

疑うことを知らず　誰にでも
無邪気な笑顔むけていた

大きな力に守られ
心地よい眠りに落ちたあの頃

心が求め続ける 安らげる場所は
どこあるのか　わからないけど
いつも何かに追われてる　そんな気がしてるから
ぐっすり眠れる　場所が欲しい


いつの頃からだろう　思い出せないけど
「愛されたい」とばかり願った

求めるばかりでは　満たされないのに
そんなことさえ　わからなかった


とても欲しくて手に入れたのに
時がたつほど　輝きは衰え

溜息混じりの空を　見上げては思う
この想いがいつか　届くようにと
言葉にならない気持ちは　涙に変わってく
もどかしさだけを　残して

夏の日の思い出

照りつける日差し
砂ホコリの舞うグランド
負けないように走り続ける

白いユニフォーム
黒く焼けた肌
真剣な眼差し

憧れだった　近づきたかった
少しでも君の側に

もしもあの時出会わなければ
ただ逃げ回るばかりで
何一つ自分の道
選べなかった気がする

今も小さい自分は
ただ空を見上げるばかり
君のいる空を
ひとりながめている